実践Java入門4. Javaのクラス、フィールド、メソッド

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Javaについて基本的な概念について紹介していきたいと思います。

導入


プログラミングのクラスについて、Wikipediaで以下のような説明があります。

オブジェクト指向プログラミングにおけるクラス(英: class)[1]は、オブジェクトを生成するための設計図あるいはひな形に相当するものである。抽象データ型の一つ。クラスから生成したオブジェクトの実体のことをインスタンスという。

クラス (コンピュータ) – Wikipedia

また、フィールドとメソッドについて以下の説明もあります。

Javaなどでは、データのことを「フィールド」、振る舞いのことを「メソッド」と呼ぶ。

クラス (コンピュータ) – Wikipedia

これで伝わりますでしょうか。他のプログラミング言語の経験がある方には、まあ、そうだよねーと納得いくかもしれませんが、ここは入門編ですので、もう少し噛み砕いていきたいと思います。

基本概念

クラス

オブジェクト指向や抽象データなど難しい話はここでは展開しませんが、クラスとは?でGoogle検索しますと、「同様のものの一まとまり」という結果が得られます。Javaのクラスは基本それと同じ概念として捉えていただければ問題ありません。

クラスの説明ではよく動物や車など例えられますが、このサイトでは「実践」を掲げてますので、実践的な例を挙げたいと思います。

例えば「企業情報」と「顧客情報」を扱うシステムを作るとします。この場合、複数の会社情報を扱う「企業」クラスと複数のお客様情報を扱う「顧客」クラスを作ることができます。ここでは、以下のようにクラスが作るとします。

フィールド

前述例の場合、「企業情報」には、以下のデータがあります。

  • 会社名
  • 事業内容

「顧客情報」には、以下のデータがあります。

  • 氏名
  • 住所

このように、異なる属性のデータによってクラスが分けられます。このデータのことをJavaクラス中の「フィールド」と言います。

メソッド

「企業」の活動として、例えば「販売」があります。
「顧客」の活動として、例えば「購入」があります。

この「販売」や「購入」は それぞれクラスの振る舞いとして、「メソッド」と言います。

書き方

Javaクラス宣言の書き方は以下になります。

class クラス名 {  
    フィールド名;
    メソッド名;  
}

上の例にあった「企業情報」では、以下のようにCompanyクラスを作ることができます。

class Company {  
    String name;
    String business;

    void sale() {
        System.out.println("sale");
    }
}

「顧客情報」では、以下のようにCustomerクラスを作ることができます。

class Customer {  
    String name;
    String address;

    void buy() {
        System.out.println("buy");
    }
}

インスタンス

「企業情報」についてはCompanyクラスという設計書、「顧客情報」についてはCustomerクラスのという設計書がありますので、これを使ってたくさんの会社情報やお客様の情報を作ることができます。作られたものは特定な会社やお客様の実データが入っており、これらのことをインスタンスと言います。

まとめ

Javaの基本的な概念であるクラス、フィールド、メソッドの説明、また、クラスとインスタンスの関係については以上になります。お疲れ様でした!
ここまで来たら、冒頭にあるWikipediaのclassについての説明を読み直すと、少しでも「なるほど!」というようになれれば、この記事の役割は果たせたと思います。

次は「基本的な文法、コメント、標準出力」です。「実践Java入門3. JavaのHello Worldアプリの作成と実行」で作ったHello Worldの中身を詳しく見ていきます。


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